人財育成と地域社会への貢献
当社の持続的成長の原動力は人財です。先ずは社員が等しく健康であり、より創造的で付加価値の高い仕事に取り組める職場環境と教育訓練の場を提供すること。そして当社事業の社会的意義を実感しながら、共通の価値観をもってその能力を最大限発揮していること。これを実現するために、当社は以下のような取り組みを行っています。
MOL CHARTS
当社を含む商船三井グループは、グループ社員が永続的に継承していく価値観として「MOL CHARTS」を定めています。CHARTS とは、共有すべき価値観を表す6つの言葉(Challenge / Honesty / Accountability / Reliability / Teamwork / Safety)の頭文字を合わせたもので、進むべき未来を示す「海図」の意味も併せ持ちます。商船三井グループの社員一人ひとりが業務遂行に当たりこの価値観を共有し判断の拠り所とすることで、グループの総合力を強化・結集しながら企業価値を高めることを目指しています。
当社は、新入社員研修や社内誌への掲載等を通じて、当社役職員へのMOL CHARTSの浸透に努めています。
人財育成
新卒採用者には、基本的にジョブローテーションにより複数の職場を経験させることとしています。いくつかの部署を経験することで職務への理解を深め、部署間のコミュニケーションが活発になるほか、俯瞰的な視野を持つ人財を育成することとしています。
また、当社は職場における人財育成(OJT)を基本としていますが、充実した研修制度を備えています。階層別研修では大手ビジネス研修会社のメニューから従業員それぞれの役職や職務に応じた研修を選択し、役職や職務に求められる知識や技能をタイムリーに身につけることが可能です。この階層別研修は対面開催のほか、webセミナーも利用可能です。階層別研修とは別に、必要に応じて集合研修も行っています。これはコンプライアンスやハラスメントといった、おもに会社として従業員にひろく教育しておかなければならない事をテーマとする場合に実施しています。
また、商船三井グループ会社従業員向けに開催されるグループ内研修にも従業員を積極的に参加させており、多彩な研修制度で従業員の成長をサポートしています。
健康への取り組み
当社では春と秋の年2回の定期健康診断を実施し、従業員の疾病の予防や早期発見に努めています。また、人間ドックを受診する従業員には一定の条件で費用の補助を行っています。病気や不調から復職を目指す従業員に対しては、産業医と密接に連携しながら復職プログラムを策定し、スムーズに復職できるようサポートしています。
ダイバーシティ
当社では子どもを育てる従業員が働きやすい職場を実現するために、育児休業や育児中の時短勤務といった制度を導入してきました。制度の取得率は年々上がっており、育児と仕事を両立できる施策を浸透させるべく鋭意、努力しています。
地域社会への貢献
当社は事業所のほとんどが大阪港と神戸港にあり、地域とともにある企業ですが、コンテナターミナルや倉庫といった施設は日常生活においてはその存在を感じにくいものです。しかしこれらの施設は日常生活や企業の経済活動に必要な物資を取扱っており、日常生活に必要不可欠な社会インフラです。この重要な社会インフラを一日も休まず動かし続けることが当社にとって最大の地域社会への貢献ですが、こうした港湾の機能、引いては貿易立国日本の姿を実感することができる機会を広く提供すべく、当社は、神戸のコンテナターミナルで積極的に見学の受入れを行っています。小学生の社会科見学から地元企業の社員研修、自治体関係者の視察に至るまで、毎年多くの方が当社コンテナターミナルを訪れています。