安全への取り組み
安全は当社事業の根幹です。安全作業によって船のスケジュールを維持し、貨物を傷つけず、そして誰にも怪我をさせないよう努めることは、顧客・従業員・取引先をはじめとするステークホルダーに対する責任であり、持続的成長のための前提条件です。当社は、「事故ゼロ」の実現を目指して以下のような取り組みを行っています。
安全作業を支える組織体制
社長をトップとする安全作業委員会を置き、年に2回委員会を開催して安全活動に関する方針の決定とフォローアップを行っています。各事業部の現場においては安全対策委員(グループリーダー級)・安全担当者(課長級)が任命され、日々の安全作業を統括するとともに、それぞれ定期的に安全対策委員会・安全担当者会議を開いて安全対策を協議しています。経営に直結し、各事業部からは独立した安全対策室は、これら会議の事務局を務めるとともに、様々な安全活動を通じて安全品質の向上に努めています。
安全対策室の取り組み
安全作業委員会等の開催に加え、以下のような安全活動を実施しています。
安全パトロール
当社は神戸・大阪に業態の異なる様々な現場を有しています。安全対策室は、適切な現場を選んで年2回の役員パトロールや複数部室員が参加する月例パトロールを主催するほか、独自に各現場を巡回して安全パトロールを実施しています。
事故調査会・再発防止検討会及びそのフォローアップ
事故発生時には直ちに事故調査会・再発防止検討会を開催し、事故の原因・背景を究明するとともに、これを踏まえて再発防止策を協議・決定します。また、事故後一定の期間をおいて、当該現場で再発防止策の実施状況を検証しています。
安全研修
安全コンサルタントによる安全講習や新入者雇入時教育のほか、大型機器死角体験研修、墜落制止器具特別教育等、当社の業態や法令に応じた安全研修を実施しています。
過去事故例の共有
月初にその月で過去10年間に発生した事故(例:8月月初には8月に発生した過去10年間の事故)をまとめた表を各部署へ配布し、過去の事故を風化させない取り組みを行っています。
天候情報の配信
安全な作業環境を構築するために、毎日の天候情報や潮汐情報を現場部署職員や協力会社の安全担当者へ配信しています。
その他の活動
グループ内外の同業他社における事故事例の収集と教訓化、リスクアセスメント、事故を防ぐ安全グッズの紹介・普及、法令改正への対応、台風対策の集約、熱中症対策の徹底等を実施しています。
各事業部における取り組み
各事業部においては、以下のような取り組みを通じて安全作業の継続・深化に努めています。
作業マニュアル
作業手順について詳細なマニュアルを作成し、これを徹底するとともに、事故やヒヤリハットの教訓を織り込んで絶えずその高度化を図っています。
作業前ミーティング
作業前ミーティングにおいては、その日の作業内容や注意点を確認するほか、過去の事故事例を振り返る等して安全作業を促しています。また、作業前に全作業員のアルコールチェックを行っています。
安全会議、安全パトロール、ヒヤリハットの収集
部署・現場ごとに、フォアマンミーティングや、協力会社を含む関係者が集まる安全会議等を定期的に開催し、日頃の作業や安全パトロールを通じて得られた気付きやヒヤリハットを共有して、安全対策の向上に役立てています。また、各部署・現場には「ヒヤリハットノート」を置き、自由な書き込みを促してヒヤリハット情報の収集に努めています。
安全意識の醸成
毎年度、社内で安全標語を募集のうえ優秀作品を用いてポスターを作成し、全社で掲示しています。また、無事故を継続した部署に対する表彰、安全に対し功績があった個人に対する表彰等も行い、安全意識の醸成・浸透に努めています。